今回は前回ご紹介の前期比チャート設定の解説の続きになります。複数値パネルは文字通り複数の値を表示します。例えば粗利の変化を参照する場合、単に粗利率を表示するだけではなく、粗利率算出の分子と分母、または差なども同時に表示し、設定の仕方によっては「~です。」といった説明文っぽく表記も可能ですので、全体サマリーや、今の状況を表す数字内容が理解し易いカード作成を支援します。
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弊社公式YouTubeチャンネルで音声付きビデオでも解説しております。
テストデータとして年月日と、それに対応する値の2つのカラムしかない単純なデータを用意しました。
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グラフタイプから前期比を選択し、複数値を選択します。
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今日と昨日の数値の伸び率を表示しようとした場合、前回ご紹介の前期比チャート設定の解説でご説明したように「日付範囲」から「今日」、「次と比較」から「1日前」を指定します。
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表示された 「7.41%」は 今日と昨日の 値を比較した割合であることは直ぐに理解できますが「29」って何でしょうか? 今日と昨日を比較しているのですから、今日または昨日の値である事が考えられますがどちらでしょうか?
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この謎解きと、今回のテーマである「説明文を付ける」重要な設定が下図の「チャートの設定」の「追加テキストオプション」で選択可能な「置換マクロ」です。「置換マクロ」には、割合の変化、現在の値、今期の日付、今期の名前、前の値、前期の日付、前期の名前、値を変更、等が選択可能です。
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それぞれの置換マクロの先頭に、何のマクロだったのかが分かるように,下記のように「 割合の変化は ・・」とか「現在の値は・・」などを付加しました。
・割合の変化は%_PERCENT_CHANGE
・現在の値は%_CURRENT_VALUE
・今期の日付は%_CURRENT_PERIOD_DATE
・今期の名前は%_CURRENT_PERIOD_NAME
・前の値は%_PREVIOUS_VALUE
・前期の日付は%_PREVIOUS_PERIOD_DATE
・前期の名前は%_PREVIOUS_PERIOD_NAME
・値を変更は%_CHANGE_VALUE
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上記のように「追加テキストオプション」を設定した結果、下図のように青い線でマークした値が「%_PERCENT_CHANGE」や「%_CURRENT_VALUE」が展開された値として表示されます。この結果からデフォルトで表示していた7.41%は「割合の変化」に相当していますので、やはり今日と昨日の値の変化率で、「値の変更」(変化した値の意味と解釈)の「2」を変化前である「前の値」の「27」で割り算した結果であるとも分かります。
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日付範囲を下図のように今月と先月(1ケ月前)に指定すると、値だけではなく指定した日付範囲に従って日付や期の名前が変わります。
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今期の名前が「今月」、前期の名前が「1ケ月前」となりました。前期の日付が先月末日の2021-11-30であるのに対して今期の日付はこのブログ執筆時が2021/12/16のためデータが存在する当日である2021-12-16が表示されています。
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以上のように前期比の複数値パネルの 「追加テキストオプション」で指定可能な置換マクロと説明文を接頭語/接尾語として付加する事で、唐突に数字だけを表示するだけではなく、何の数字が何だったので、どうなった/こうなった・・のような説明付きカード作成が簡単に可能です。
最後に、上図では大きく表示している「344」を非表示にするため「値オプション」から「非表示」を指定したり、フォントサイズ、色、レイアウト等、設定すると良いかもしれません。
以上
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